生理前のイライラ・食欲暴走を抑える食べ物リスト!PMSを和らげる食事のコツ

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生理が近づくと、なぜか無性にイライラしたり、自分でも驚くほど食欲が止まらなくなったりすることはありませんか。こうしたPMS(月経前症候群)による心身の不調は、多くの女性が抱える共通の悩みです。

実は、生理前の過ごし方、特に「何を食べるか」を少し意識するだけで、こうした不調を穏やかにできる可能性があります。今回は、PMSのイライラや食欲暴走を抑えるためのおすすめの食べ物や、賢い食事の取り方を詳しくご紹介します。

目次

生理前にイライラや食欲が止まらないのはなぜ?

生理前になると、私たちの体の中では女性ホルモンのバランスが劇的に変化しています。この変化が自律神経や脳内の物質に影響を与え、感情のコントロールが難しくなったり、体がエネルギーを過剰に欲したりするようになります。

まずは、なぜ生理前に心が不安定になり、食べ物への執着が強まってしまうのか、その仕組みを知ることから始めましょう。原因を理解することで、自分の体で起きていることに対して少し冷静に向き合えるようになります。

女性ホルモンの急激な変化が心身に影響する

生理の約1週間前から、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが急激に減少します。このホルモンは自律神経を整える働きも持っているため、分泌量が減ることで、些細なことにも過敏に反応しやすくなります。

例えば、普段なら気にならない同僚の話し声や、パートナーのちょっとした一言に、火がついたような怒りを感じてしまうのはこのためです。ホルモンという自分ではコントロールできない物質の仕業なので、決してあなたの性格に問題があるわけではありません。

この時期は心だけでなく、体も水分を溜め込みやすくなり、むくみやだるさを引き起こします。体が重いと感じると、それだけでストレスが溜まり、さらにイライラが増すという悪循環に陥りやすいため注意が必要です。

血糖値が不安定になり「偽の空腹感」が生まれる

生理前は、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの効きが悪くなりやすい時期です。そのため、食後に血糖値が急激に上がり、その反動でガクンと下がる「血糖値の乱高下」が起きやすくなります。

血糖値が急に下がると、脳は「エネルギーが足りない!」と勘違いして、強い空腹サインを出します。これが生理前の異常な食欲、いわゆるドカ食いの正体です。お腹はいっぱいのはずなのに、菓子パンやラーメンなど、すぐにエネルギーになる炭水化物を求めてしまいます。

こうした「偽の空腹感」に振り回されないためには、血糖値を安定させることが非常に重要です。食事の内容や順番を工夫することで、脳に出される誤った指令を抑え、無理なく食欲をコントロールできるようになります。

幸せホルモン「セロトニン」が不足してしまう

生理前に気持ちが沈んだり、不安になったりするのは、脳内の「セロトニン」という物質が減ってしまうことが大きく関係しています。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、心の安定や幸福感を作り出す大切な役割を担っています。

エストロゲンの減少に伴ってセロトニンの活性も低下するため、生理前はどうしてもネガティブな思考に陥りがちです。セロトニンが足りなくなると、脳はその材料となる糖分を欲するため、特に甘いものが食べたくて仕方がなくなることもあります。

セロトニンを増やすには、材料となる「トリプトファン」という成分を食事から取り入れるのが近道です。食べ物で心の栄養を補うことで、生理前の憂鬱な気分や、甘いものへの依存を自然と和らげることができます。

PMSの不調を和らげるおすすめの食べ物

生理前の不快な症状を和らげるためには、特定の栄養素を意識して選ぶことが効果的です。具体的には、精神の安定を助ける成分や、ホルモンの働きをサポートする成分を積極的に取り入れていきましょう。

ここでは、スーパーや家庭で手軽に用意できる、PMS対策にぴったりの食材をいくつかピックアップしました。どの食材がどんな不調に効くのかを知り、毎日の献立や間食に少しずつ取り入れてみてください。

心を落ち着かせるビタミンB6を含むバナナや魚

ビタミンB6は、セロトニンなどの神経伝達物質を作る際に欠かせない栄養素です。これを十分に摂取することで、生理前のイライラや気分の落ち込みを軽減し、心を穏やかに保つ手助けをしてくれます。

身近な食材では、バナナが特におすすめです。バナナにはビタミンB6だけでなく、セロトニンの材料となるトリプトファンや、むくみを解消するカリウムも含まれており、まさにPMS対策の万能選手といえます。忙しい朝や、ちょっとしたおやつに最適ですね。

また、魚介類ではマグロやカツオ、赤身の魚にビタミンB6が豊富に含まれています。夕食のメインにお刺身や焼き魚を選ぶことで、寝ている間のセロトニン合成をスムーズにし、翌朝のスッキリとした目覚めにもつながります。

イライラを鎮めるカルシウム豊富な乳製品や小魚

カルシウムには神経の興奮を抑え、リラックスさせる働きがあります。生理前はカルシウムの血中濃度が低下しやすいと言われており、不足するとイライラが爆発しやすくなるため、意識的な補給が欠かせません。

牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、吸収率も高く手軽にカルシウムを摂取できる優れた食材です。そのまま食べるのはもちろん、スープに入れたりグラタンにしたりと、料理の幅が広いのも嬉しいポイントです。

魚を丸ごと食べられる「しらす」や「煮干し」も良い選択肢です。ただし、加工品は塩分も多くなりがちなので、むくみが気になるときは無塩のものを選ぶか、量を調節してください。カルシウムをしっかり取ることで、心の波が静まっていくのを感じられるはずです。

ホルモンバランスを整える納豆や豆腐などの大豆製品

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをすることを知っている方も多いでしょう。生理前にエストロゲンが減少する際、イソフラボンがその代わりを務めることで、ホルモンバランスの乱れを緩やかにしてくれます。

特におすすめなのが、発酵食品である納豆です。納豆はイソフラボンの吸収が良いだけでなく、腸内環境を整える効果も期待できるため、生理前の便秘や肌荒れに悩む方にもぴったりです。豆腐や豆乳なども、日常の食事にプラスしやすい食材ですね。

ただし、大豆製品さえ食べていれば安心というわけではありません。過剰に摂取しすぎると逆にホルモンバランスを崩す恐れもあるため、1日に納豆1パック、または豆腐半丁程度を目安に、バランス良く取り入れるのが理想的です。

筋肉の緊張をほぐすマグネシウム入りのナッツや海藻

マグネシウムは、全身の筋肉をリラックスさせ、神経の伝達をスムーズにする役割を持っています。生理前に体がこわばったり、下腹部がシクシク痛んだりする方は、マグネシウム不足の可能性があります。

アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類は、マグネシウムが豊富で、外出先での間食にも便利です。また、わかめやひじき、昆布といった海藻類も非常に優秀な供給源です。お味噌汁にたっぷりのわかめを入れるだけでも、立派なPMS対策になります。

マグネシウムはカルシウムと一緒に摂取することで、その効果をより発揮します。例えば、ヨーグルトにナッツをトッピングしたり、しらすとわかめの和え物を作ったりと、食材を組み合わせることで相乗効果が狙えます。

コンビニでも買える!手軽なPMS対策メニュー

忙しくて自炊ができないときでも、コンビニを上手に活用すればPMS対策は十分に可能です。最近のコンビニは健康志向の商品が充実しており、生理前の体に優しいメニューもたくさん並んでいます。

ポイントは、精製された白い食べ物を避け、できるだけ茶色の食べ物や加工の少ない食材を選ぶことです。ここでは、ランチや間食に迷ったときにぜひ選んでほしい、コンビニでの鉄板メニューをご紹介します。

栄養バランスが整う「全粒粉サンドイッチ」や「おにぎり」

主食を選ぶときは、血糖値をゆっくり上げてくれる「低GI食品」を意識しましょう。コンビニのパンコーナーであれば、白い食パンのサンドイッチよりも、全粒粉やライ麦を使用したパンを使ったものを選ぶのが正解です。

おにぎりであれば、白米よりも玄米や雑穀米、もち麦が入ったタイプがおすすめです。これらは食物繊維が豊富なため、糖の吸収を穏やかにし、生理前特有の激しい空腹感や、食後の強烈な眠気を防いでくれます。

具材には、先ほど紹介したビタミンB6が取れる「鮭」や、マグネシウムが豊富な「昆布」を選ぶと、さらに効果的です。パン派の方なら、卵やレタスが入ったものを選ぶことで、タンパク質やビタミンも同時に補うことができます。

小腹が空いたときに選びたい「アーモンド」や「ゆで卵」

小腹が空いて何かをつまみたくなったときは、お菓子コーナーではなく、おつまみや惣菜コーナーに足を運んでみましょう。そこで手に取ってほしいのが、素焼きのアーモンドやカシューナッツ、そしてゆで卵です。

ナッツ類は噛み応えがあるため、数粒食べるだけでも満足感が得られます。ゆで卵は「完全栄養食」と呼ばれるほど栄養価が高く、腹持ちも抜群です。どちらも糖質が低いため、血糖値を乱すことなくエネルギーを補給できます。

例えば、午後3時頃にどうしても甘いものが食べたくなったら、まずはゆで卵を一つ食べてみてください。タンパク質が体に満たされることで、脳の飢餓感が落ち着き、甘いものへの欲求がスッと引いていくのを実感できるはずです。

手軽にイソフラボンが取れる「豆乳飲料」

飲み物を選ぶ際、ぜひ活用してほしいのが豆乳です。多くのコンビニでは、小さなパックの豆乳飲料が販売されています。イソフラボンを手軽に補給できるだけでなく、程よい満足感があるため、空腹しのぎにも役立ちます。

ただし、フレーバー付きの豆乳には砂糖が多く含まれているものもあります。できれば「成分無調整」や「低糖質」と書かれたものを選ぶのがベストですが、飲みにくい場合は、砂糖不使用のココア味などを選ぶのも良いでしょう。

冷たい飲み物は体を冷やし、PMSを悪化させる原因になることもあります。可能であれば常温のものを選ぶか、カップに移してレンジで温めるなど、温度にも少しだけ気を配ってみてください。

生理前の食欲暴走を上手に抑える食事のコツ

食べる内容と同じくらい大切なのが、その「食べ方」です。生理前は体が飢餓状態になりやすいため、空腹を我慢しすぎると、次の食事でドカ食いをしてしまいがちです。

少しの工夫で、脳を賢く満足させ、食欲の波を穏やかに保つことができます。今日からすぐに実践できる、血糖値をコントロールするための3つのテクニックをチェックしていきましょう。

血糖値を急上げしない「ベジファースト」を徹底する

食事の際、まずは野菜(ベジタブル)から食べ始める「ベジファースト」を習慣にしましょう。野菜に含まれる食物繊維が、後から入ってくる糖質の吸収をブロックし、血糖値の急上昇を抑えてくれます。

具体的には、サラダやお浸し、野菜たっぷりのスープから箸をつけ、次に肉や魚のメイン、最後にようやくご飯やパンなどの炭水化物を食べる順番です。この「食べ順」を守るだけで、同じ量を食べても食後のイライラや空腹感の出方が全く変わります。

もし外食などで野菜が少ない場合は、お味噌汁の具材を先に食べる、あるいは先に冷奴などのタンパク質を食べるだけでも効果があります。とにかく「いきなりご飯や麺を口に入れない」こと。これだけで、食欲の暴走はかなり防げます。

食事の回数を分けて空腹の時間を作らない

「生理前は太りやすいから」と食事を抜くのは逆効果です。空腹の時間が長ければ長いほど、次に食べたときの血糖値の上がり方は激しくなり、体は脂肪を溜め込もうとしてしまいます。

おすすめは、1日の食事量は変えずに、回数を4〜5回に分ける「分食」です。朝・昼・晩の間に、ナッツや豆乳などのヘルシーな間食を挟むことで、常に「お腹が空きすぎた」という状態を作らないようにします。

こうすることで血糖値が常に一定に保たれ、精神的な安定にもつながります。仕事中にイライラして集中できないときは、血中のエネルギーが枯渇しているサインかもしれません。少量のナッツを口に含んで、こまめに補給してあげましょう。

よく噛んで満腹中枢を刺激する

生理前はどうしても焦燥感があり、早食いになってしまいがちです。しかし、脳が「お腹がいっぱいだ」と感じるまでには、食べ始めてから約20分かかると言われています。

早食いをすると、満腹中枢が働く前に必要以上の量を食べてしまい、結果として後悔することになります。一口につき30回は噛むことを意識し、食材の味をしっかり味わう時間を持ちましょう。

特に、ゴボウやレンコンといった根菜類、玄米などの噛み応えのある食材をメニューに加えると、自然と咀嚼回数が増えます。よく噛むことは消化を助けるだけでなく、心の落ち着きを取り戻すスイッチにもなります。

飲み物は何を選ぶ?心を落ち着かせる一杯

食べ物だけでなく、飲み物選びもPMSの期間を快適に過ごすための重要なポイントです。カフェインや糖分の多い飲み物は、一時的に気分を上げてくれますが、その後で急激な不調を招くこともあります。

生理前は自律神経が乱れやすいため、神経を興奮させすぎない、穏やかな飲み物を味方につけましょう。心と体をホッと緩めてくれるおすすめのドリンクをご紹介します。

神経のたかぶりを鎮めるハーブティー

香りの力を使ってリラックスできるハーブティーは、生理前のイライラ対策に最適です。特にカモミールは「母の薬草」とも呼ばれ、不安を鎮めたり、生理痛の原因となる筋肉の収縮を和らげたりする効果が期待できます。

また、ラズベリーリーフティーは「安産のハーブ」として知られていますが、実は生理前のPMS緩和にも定評があります。子宮周辺の筋肉をリラックスさせ、腹部の張りや痛みを感じにくくしてくれます。

ハーブティーを飲むときは、その香りもゆっくり楽しんでください。温かい湯気と一緒に香りを吸い込むことで、脳のリラックススイッチが入り、高ぶっていた神経がスーッと落ち着いていくのを感じられるはずです。

体を温めて血行を良くする白湯や生姜湯

生理前は、ホルモンの影響で深部体温が上がりつつも、手足の先などの末端は冷えやすいというアンバランスな状態になりがちです。冷えは血行を悪くし、PMSの症状をさらに重くしてしまいます。

最もシンプルで効果的なのが、朝一番や夜寝る前の白湯です。胃腸を内側から温めることで全身の血流が良くなり、代謝も上がります。味がなくて飲みにくいという方は、少量の生姜を加えたり、レモンを絞ったりしても良いでしょう。

生姜に含まれる成分には血行を促進し、痛みを鎮める働きがあります。市販の生姜湯を選ぶ際は、できるだけ砂糖が少ないものを選ぶか、紅茶におろし生姜を加える「生姜紅茶」として楽しむのがおすすめです。

カフェインレスのルイボスティーや麦茶

普段、コーヒーや紅茶をよく飲む方は、生理前だけでもカフェインを少し控えてみてください。カフェインは交感神経を刺激するため、生理前のイライラや不眠、乳房の張りを強めてしまう可能性があるからです。

代わりにおすすめなのが、ノンカフェインのルイボスティーです。ミネラルが豊富で抗酸化作用も高く、体の錆びつきを防いでくれます。独特の甘みがあるため、砂糖なしでも満足感が高いのが特徴です。

また、昔ながらの麦茶もノンカフェインで、体を冷やしすぎない効果があります。喉が渇いたときは、冷たすぎる飲み物は避けて、常温か温かい飲み物で水分補給をするように心がけましょう。

チョコや甘いものが止まらないときの対処法

「生理前はどうしても甘いものが食べたい!」という衝動は、無理に抑え込むと余計にストレスが溜まってしまいます。我慢して最後に爆発するくらいなら、体に優しい甘みを上手に取り入れて、心を満たしてあげましょう。

ポイントは、急激に血糖値を上げないものを選ぶこと、そして「少量で満足できる質」にこだわることです。罪悪感なく楽しめる、甘いものとの付き合い方を提案します。

カカオ分が高いダークチョコレートを少しだけ選ぶ

チョコレートが食べたくなったら、カカオ70%以上のダークチョコレートを選んでみてください。一般的なミルクチョコレートに比べて砂糖が少なく、血糖値の上がり方が緩やかです。

さらに、カカオにはマグネシウムやポリフェノールが豊富に含まれており、PMSのイライラを抑えたり、血行を良くしたりする効果も期待できます。一口サイズのものをゆっくり時間をかけて口の中で溶かすと、少量でも驚くほどの満足感が得られます。

逆に、ホワイトチョコやミルクチョコは、ほとんどが砂糖と油分でできているため、余計に食欲に火をつけてしまう恐れがあります。ダークチョコレートを「心のサプリメント」として、1〜2粒大切に味わいましょう。

噛み応えのある干し芋やドライフルーツを活用する

自然な甘みが欲しいときは、干し芋やドライフルーツが力強い味方になります。これらは食物繊維が非常に豊富で、噛み応えもしっかりあるため、甘いものへの欲求を健康的に満たしてくれます。

特に干し芋は低GI食品であり、腹持ちも抜群です。ビタミンEやカリウムも含まれているため、生理前の冷えやむくみ対策にも役立ちます。ドライフルーツなら、女性に不足しがちな鉄分が取れる「プルーン」や、デーツなどがおすすめです。

ただし、ドライフルーツは水分が抜けている分、糖分が凝縮されています。ついつい食べすぎてしまいがちなので、あらかじめ食べる分だけをお皿に取り分け、袋のまま食べないように気をつけてくださいね。

氷を口に含んで気分を紛らわせる

「本当はお腹が空いていないけれど、何となく口寂しい」というときは、氷を一口含んでみてください。冷たい刺激が口の中にあることで、脳が「食べている」と認識し、一時的に食欲が落ち着くことがあります。

また、ミントなどの清涼感があるガムやタブレットを噛むのも一つの方法です。口の中がスッキリすることで、甘いものを欲する気分が切り替わり、冷静さを取り戻せる場合があります。

それでもどうしても食べたいときは、冷たい水やお茶を一杯飲んで、10分間だけ待ってみてください。案外、その間に食欲のピークが過ぎ去り、食べる必要がなくなることも多いものです。

逆に控えたい食べ物は?生理前の不調を悪化させるもの

不調を和らげる食べ物がある一方で、残念ながらPMSの症状を悪化させてしまう食べ物も存在します。これらを完全に排除する必要はありませんが、生理前はいつもより意識して控えるだけで、体の楽さが全く変わってきます。

特に、なんとなく食べていた「習慣的な間食」や「味の濃い食事」を見直してみましょう。何を避けるべきかを知っておくだけで、生理前の体調管理がぐんとスムーズになります。

むくみや重だるさを引き起こす塩分の多い食事

生理前はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で、体が自然と水分を蓄えようとします。そこに塩分の多い食事を取ってしまうと、むくみがひどくなり、体はパンパンに腫れ、重だるさを感じるようになります。

ラーメンやスナック菓子、練り物などの加工食品は塩分が非常に多いため、この時期は控えるのが賢明です。むくみがひどくなると自律神経も乱れやすくなり、心の不安やイライラを増幅させる原因にもなりかねません。

調理の際は、塩や醤油を少なめにする代わりに、出汁の旨味を効かせたり、レモンやハーブの香りを活用したりして、塩分に頼らない味付けを工夫してみましょう。体が軽くなることで、気持ちまで軽やかになります。

イライラや不安を強めるカフェイン入りの飲み物

先ほども少し触れましたが、カフェインの取りすぎには注意が必要です。コーヒー、濃い緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、アドレナリンの分泌を促し、神経を過敏にしてしまいます。

生理前はもともと些細なことにイライラしやすい時期。そこにカフェインの刺激が加わると、怒りの感情に歯止めが効かなくなったり、夜に目が冴えて眠れなくなったりすることがあります。睡眠不足はPMSをさらに重くする最大の要因です。

コーヒーを飲むなら1日1〜2杯にとどめるか、午後以降は控えるなど、自分なりのルールを作ってみてください。カフェインレスの選択肢を増やすことで、神経を休ませる時間を意識的に作っていきましょう。

血糖値の乱高下を招く白い砂糖たっぷりのスイーツ

ケーキやドーナツ、ジュースなど、精製された白い砂糖をたっぷり使ったものは、PMSの最大の敵と言っても過言ではありません。食べた瞬間は幸せな気持ちになりますが、その直後に血糖値が急落し、イライラ、頭痛、強い疲労感に襲われます。

これを繰り返すと、脳は常に糖分を欲する「砂糖依存」の状態になり、食欲をコントロールすることが極めて難しくなります。生理前に甘いものが止まらなくなるのは、実は前の日に食べたスイーツが原因かもしれません。

どうしても甘いものが欲しいときは、これまで紹介したようなナッツやダークチョコレート、果物など、栄養価のあるものを選びましょう。「甘いものは心の栄養」と考え、体の負担にならない質のものを選ぶ勇気を持ってください。

食事以外で意識したい生活習慣

PMSは食事だけで解決するものではありません。生活全体のリズムを整えることで、食事の効果もより引き出され、生理前の不快な症状を多角的にケアすることができます。

最後に、食事と合わせて意識したい、日常のちょっとした習慣についてお話しします。どれも特別なことではありませんが、この積み重ねが生理前の自分を救ってくれるはずです。

軽いストレッチで血行を良くする

生理前のだるさや痛みは、骨盤周りの血流が滞ることが一因です。激しい運動をする必要はありませんが、寝る前の5分間、ゆっくりと股関節を広げるストレッチをするだけで、全身の巡りが良くなります。

筋肉がほぐれると副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。これはイライラを鎮めるのにも非常に有効です。深い呼吸を合わせることで、脳に十分な酸素が届き、モヤモヤしていた気分がスッキリと晴れていきます。

「運動しなきゃ」と義務感を持つのではなく、自分の体をいたわる時間として楽しんでみてください。心地よいと感じる程度の動きが、生理前の体には最も効果的です。

湯船に浸かってリラックスする時間を確保する

忙しいとついシャワーで済ませてしまいがちですが、生理前こそ湯船に浸かって体を芯から温めてください。38〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、冷えが解消され、自律神経のバランスが整います。

入浴は、心に溜まったストレスを洗い流す「儀式」のようなものです。お気に入りの入浴剤を使ったり、キャンドルの明かりだけで入ってみたりと、自分を甘やかす環境を整えてみましょう。

体が温まると寝つきが良くなり、翌日の体調にも良い影響を与えます。お風呂上がりに、先ほど紹介したハーブティーを一杯飲む。そんな穏やかな時間の過ごし方が、PMSの荒波を乗り越える力になります。

睡眠不足を避けてホルモンリズムを整える

どんなに食事に気を使っても、睡眠不足の状態ではPMSを和らげることはできません。寝不足は脳の機能を低下させ、感情の制御を難しくし、さらに食欲を増進させるホルモンを増やしてしまうからです。

生理の1週間前くらいからは、いつもより30分早く布団に入ることを目標にしてみてください。夜更かしをしてスマホを見ていると、ブルーライトの影響で脳が覚醒し、質の良い睡眠が妨げられてしまいます。

寝る前は部屋を暗くし、静かな音楽を聴くなど、眠りの質を高める工夫をしましょう。しっかり眠ることで、翌日のイライラや食欲が驚くほど落ち着いていることに気づくはずです。

まとめ:自分の体と心に優しく寄り添う食事を

生理前のイライラや食欲暴走は、あなたの努力不足ではなく、ホルモンの変化による自然な反応です。大切なのは、そんな自分の体の声を無視せず、適切な栄養でサポートしてあげることです。

ビタミンB6やカルシウム、大豆製品などを意識して選び、血糖値を安定させる食べ順を意識する。それだけで、毎月の憂鬱な時間はもっと穏やかなものに変えていけます。完璧を目指す必要はありません。今日の一口を少しだけ変えてみることから始めてみましょう。

いつも頑張っている自分の体をいたわり、優しく寄り添うような食事を選んでみてください。その優しさが、生理前の不調を和らげる一番の薬になるはずです。

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